正しい歯磨きの方法とは?磨き残しを減らすポイント
毎日続けている習慣は、慣れているからこそ自分のやり方を見直す機会が少ないものです。長く続けていることでも、少し方法が違うだけで、思っていたほど十分にできていないことがあります。
歯磨きもその1つです。毎日欠かさず磨いていても、歯ブラシの当て方や動かし方によっては汚れが残ることがあります。大切なのは、ただ磨くことではなく、汚れがたまりやすい場所を意識しながら丁寧にケアすることです。
正しい歯磨きが大切な理由
歯磨きは、歯の表面に付着した歯垢を取り除くために行います。歯垢には多くの細菌が含まれており、そのまま残っていると虫歯や歯周病の原因になります。歯垢は歯の表面に付着するため、うがいだけでは十分に落とすことはできません。
そのため、毎日の歯磨きで歯垢をできるだけ残さないことが、口の健康を守るうえで基本になります。ただ、自宅でしっかり磨いているつもりでも、取りきれない汚れはあります。日々のケアに加えて、歯科医院で定期的に口の中を確認してもらうことも大切です。
磨き残しが起こる原因
磨き残しが生じる主な原因は、歯ブラシの毛先が汚れのある部分まで十分に届いていないことです。歯と歯の間や歯ぐきとの境目、奥歯などは形が複雑で、歯ブラシを大きく動かすだけでは細かな部分を磨きにくくなります。また、磨き方の癖によって、特定の場所に十分な時間をかけられていないこともあります。
特に奥歯は頬や舌が邪魔になり、歯ブラシを当てにくい場所です。親知らずも口の奥に位置するため、汚れが残りやすくなります。横向きに生えていたり、一部分だけ生えていたりする場合には、周囲に食べ物や歯垢がたまりやすいため注意が必要です。
正しい歯磨きの基本的な方法
歯磨きでは、歯ブラシの毛先を磨きたい部分に正しく当てることが基本です。歯の表面に毛先を当て、1~2mm程度の幅で小刻みに動かします。大きく左右へ動かすだけでは、歯と歯の間や歯ぐきとの境目に毛先が届きにくくなります。
また、力を入れて磨けばきれいになるとは限りません。強く押し当てると、毛先が広がり、かえって細かな部分を磨きにくくなるほか、歯ぐきを傷つけることがあります。毛先が大きく開かない程度の力で、1本ずつ丁寧に磨くことがポイントです。
磨き残しやすい場所は意識して磨く
歯垢が残りやすい場所として、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の噛み合わせ面などがあります。歯と歯ぐきの境目は、毛先を約45度に傾けて当て、小刻みに動かすと磨きやすくなります。
前歯の裏側では、歯ブラシを縦にして先端部分を使う方法があります。奥歯も表側、裏側、噛み合わせ面に分けて磨くなど、歯の位置に応じて歯ブラシの向きを変えることが大切です。
自分に合った歯ブラシを選ぶ
歯ブラシの形や大きさも、磨きやすさに関係します。口の大きさや歯並びは人によって異なるため、自分の口に合ったものを選ぶことが大切です。奥歯まで届きにくい場合には、比較的小さめのヘッドを選ぶと細かな場所へ当てやすくなります。
毛の硬さについても、歯や歯ぐきの状態に合わせて選びます。歯ぐきに腫れや出血がある場合などは、やわらかめの歯ブラシが適していることがあります。自分に適した歯ブラシが分からない場合は、歯科医院で相談する方法もあります。
デンタルフロスや歯間ブラシの活用
歯と歯の間は、歯ブラシだけでは十分に汚れを落としきれません。そこで役立つのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。歯ブラシと一緒に使うことで、毛先が届きにくい場所までケアしやすくなります。
歯と歯の隙間が狭い部分にはデンタルフロス、隙間がある部分には歯間ブラシが使われます。ただし、歯間ブラシはサイズが合っていないと歯ぐきを傷つけることがあります。初めて使う場合や選び方が分からない場合は、歯科医師や歯科衛生士に確認すると使いやすくなります。
自分の磨き方の癖を知る
毎日同じように磨いていると、知らないうちに磨き方の癖がついていきます。右側はきれいに磨けていても左側に汚れが残っていたり、奥歯の裏側だけいつも磨けていなかったりすることもあります。自分では丁寧に磨けているつもりでも、磨き残しにはなかなか気づけません。
歯科医院でブラッシング指導を受けると、どこに汚れが残りやすいかを確認しながら自分の歯並びに合った磨き方を教えてもらえます。歯ブラシの当て方やセルフケア用品の選び方を見直すきっかけにもなるため、普段の歯磨きに不安がある方は相談してみるとよいでしょう。
毎日の歯磨きと定期的なメンテナンス
正しい方法で歯磨きをしていても、自宅のケアだけですべての汚れを取り除くことは難しい場合があります。歯石や歯ブラシが届きにくい場所の汚れなどは、歯科医院で専門的なクリーニングを受けることで除去できます。PMTCでは、専用の器具を使用して普段の歯磨きでは取り除きにくい汚れを清掃します。
虫歯や歯周病は、自覚症状が少ないまま進行することもあります。また、親知らず周辺の腫れなど、歯磨きだけでは対処できない症状が現れる場合もあります。毎日のセルフケアを続けながら定期的に歯科医院で口の状態を確認してもらうことが、健康な歯を保つためには大切です。